20151212 楽農くらぶ 第9回「家つくり」ワークショップ開催!ー野菜の初売り作戦会議 編ー

 今日の楽農くらぶのワークショプは、新年1月5日に予定されている「野菜の初売り」の詳細についての打合せを行いました。

 予定されている「野菜の初売り」とは、野瀬さんが育てた美味しい野菜を、楽農くらぶのメンバーが育ててきた「リヤカー」に乗せて、新宿の淀橋市場に卸しに行くというものです。

 野瀬自然農園が位置する練馬では、多くの農家が淀橋市場まで、リヤカーでに野菜を載せて売りに行っていました。

 そこで、今回は練馬をはじめとする武蔵野の歴史や文文を研究されている平田さんに参加して頂いて、練馬の野菜のことについて教えて頂きました(その前に、急遽、学生達の事前学習の発表を少しだけ行うこととなり…焦る学生達です…)。

 「近郊農村」である練馬では、練馬の農業の代名詞である「練馬大根」をはじめとする「根もの」を中心とした100〜120kgの野菜を昭和初期に発明されたリヤカーに載せて、通称「大根街道」と呼ばれていた清戸道を通って、北新宿にある淀橋市場まで運んだということです。

 平田さんのお話は練馬の話に留まらず、江戸の東側に位置するもう一つの「近郊農村」である葛西と練馬における農業の違いや、さらに、江戸から離れた「遠方農村」の特徴についても教えて頂きました。

 流通小売のシステムが現在ほど効率化していない時代に、それぞれの土地の持つ立地や土壌などを活かして様々な農業が営まれていたこと、農作物を運び、売るという役割を担う「産地仲介人」の成り立ち、そして、農作物を集めて消費者に届ける市場が、地域特性を反映した異なる目的を持っていたことなどについて勉強しました。

 今回、練馬をはじめとする大都市近郊農業の歴史的な背景を色々と教えて頂いたことで、次回のワークショップの活動内容である「(朝早くから…)リヤカーに野菜を乗せて運ぶ」ということが持つ意味を、より深く(楽しく!)考えることが出来るようになったと思います。

 それにしても、平田さんの深くて広い知識とその獲得のためのエネルギーにはいつも圧倒されてしまいます。そして、その知識を分かりやすく、優しく伝える語り口も、とても心地よく、いつもとは趣の異なるワークショプでした。

 ランチもいつもとは趣が異なり、美味しい「パン」をたくさん頂きました!

> 詳しくは、「プロジェクト」ページ「大東文化大学 齋藤ゼミレポート(16)」をご覧ください!